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香りが消えたあとも、そこにあるもの。
個人的に買ったものですが、 フレグランスのボトルを眺めるのが好きです。 香りそのものは目に見えないものなのに、昔の香水瓶には、なぜか強い存在感があります。 ガラスの厚み。少し不均衡な曲線。手の中に収まる大きさ。重さのあるキャップ。光を受けたときの陰影。 そこには、単に香りを保存するための「容器」という以上のものがあります。 古い香水瓶を見ていると、その時代の文化や美意識まで見えてくる。 実際、香水瓶の歴史を辿っていくと、古代のガラスや石の器から、陶磁器、装飾ガラスへとさまざまな素材や技法が使われてきました。香りが価値のあるものとして扱われるほど、その器にも美しさが求められてきたのだと思います。 特に19世紀末から20世紀初頭の香水瓶には、とても想像豊かなものがあります。 アール・ヌーヴォーの時代には、植物や花、昆虫などの有機的な形がボトルの中に取り込まれていきました。 花や植物の姿がガラスの中に閉じ込められているようなものもあります。 昔の香水商は「目に見えない香り」をガラスの造形として表現したりしており こうしたボトルを見ると、 「昔はよかった

viscum Okamoto
8月28日読了時間: 4分
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